多くの制限の中で

マレーシア


多くの制限の中で


厳しい行動制限

マレーシアにおけるコロナウィルスの状況は、3月18日に第一段階の行動制限がかかり、宗教、スポーツ、社会・文化活動を含む大規模集会が禁止になりました。スーパーマーケットなど日常必需品を販売する店舗を除き、礼拝施設と商業施設は全て閉じられました。政府機関と民間企業も、生活に必要な主要インフラを除き閉鎖。学校も休校です。

4月1日からは、第二段階として行動制限がさらに厳しくなりました。フードデリバリーやレストランの持ち帰り、スーパーマーケット、ガソリンスタンドといった施設の営業時間が8~20時に規制されました。公共交通機関の運行時間は6~10時と17~22時のみ、自家用車やタクシーなどの使用は6~22時と限られました。自家用車の運転も、緊急時を除いて1車両に1人だけ。つまり運転手しか乗れません。


バルコニーからの応援歌

「自家用車の運転は緊急時を除いて1車両1人」という項目は、つまり、普段料理をしない男性たちが買い物に行くということです。妻の買いたい商品をビデオコールで確認しながら必死に探す姿を、街のあちこちで見るようになりました。野菜の種類、各種肉の種類や部位、メーカー名などを妻に確認するためです。どこの国でも奥さまがしっかり手綱を締めておられます。

行動規制中にコンドミニアムの住人が一斉にバルコニーに出て『Saya Anak Malaysia』を合唱する姿がFacebookに掲載されました。『Saya Anak Malaysia』はマレーシアの子どもたちという国民歌です。厳しい状況の中、最前線で感染者の治療にあたる医師、看護師そして感染防止の取締り強化にあたる警察官、軍隊への応援だったそうです。

ロックダウンと表現されている言葉ですが、イメージの関係でマレーシアではMCO(Movement Control Order=行動規制)に表記が変わりました。日本ではロックダウンと一まとめに伝えられているかもしれませんが、各国いろいろな表現をされています。


(パリミキ マレーシア  中野 徹)