子どもと過ごす時間

アメリカ シアトル 


子どもと過ごす時間

 
突然のオンライン化

Quarantine(隔離措置)のため、学校が休校となり、仕事も休職してから約1ヵ月半経ちました。人との直接的な接触を断ちながら、バーチャルでいろいろな問題を手探りで切り抜けていかなければならない状態なので、ストレスも相当なものです。

その一方で私は、前向きに考えねばと思い、子どもたちと向き合える良い機会だと捉えました。この都市ロックダウンによる外出禁止令を、有意義に過ごせればと考えています。
 
とは言っても現実問題、子どもと向き合うことはたいへんです。突然の学校のオンライン化は戸惑うことが多く、親の負担も大きく感じました。一言でオンライン学習といっても、子どもそれぞれに向き不向きがあります。されどこのオンライン、慣れないと成績にも影響するので、進級にも困ります。また、教科書のないアメリカの学校で、多くのWEBサイトやプログラムにアクセスして学習しなければいけないので、一筋縄ではいかないことが多いです。


子どもに寄り添って

私には、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の14歳の息子と、意志の強い9歳の娘がいます。まずは、初歩的な各教材のアクセスの仕方など、テクノロジー的な部分をクリアしなければならず、特にこれを9歳の娘に1人でやれと言うのは酷でした。

次に、子どもにあった学習計画をうまく調整していくことに苦労しています。学校からは週ごとの学習計画はいただいていますが、これを曜日ごとに如何に子どもたちがウンザリしないように分散していくかが重要です。

息子の学習計画ですが、カタツムリの学習スピードで、どうしたものかと頭が痛かったです。そこで、息子目線で彼の置かれている状況を私なりに考えました。「なぜオンライン学習が息子には難しいのか?」「ネックになっている部分は何か?」と尋ね、根強く話し合いました。そうすると「学校に行けば10分で解ける問題が家だと1時間経っても解けない。なぜかは分からないが、同じADHDの友人も同じことを言っている」と息子が話してくれました。

また、しばらくすると変化がありました。今までは「部屋に入って来ないで」などと反抗的になる無口な息子でしたが、少しずつですが打ち解けて、自分の気持ちを話してくれるようになりました。同じ家にずっと暮らしながら、こんなに息子と向き合ってしっかりと話をする機会は、この機会がなければ、存在しなかったかも知れません。子どもは子どもなりに考えて頑張っているのだなと、実感しました。

 まずは健康に感謝しながら、子どもたちの意見を尊重し、オンライン学習に寄り添いながら一緒に乗り切ってこうと思います。


(パリミキ アメリカ  友枝奈津代