トランプ・ショック シアトル(2)

突然の入国禁止令

 本日、新たなトランプショックがシアトルのシアトル・タコマ国際空港でも起こりました。それは、イスラム教の宗教信仰者が多い7ケ国のアメリカへの一時的な入国禁止令がだされたことです。この中には、合法的な入国ビザ保持者やグリーンカード保持所も含まれています。突然の大統領令で空港は、パニックとなり、トランプ大統領への抗議活動が大々的に行われました。

 抗議活動をする人の中には、移民弁護士もいました。彼らは仕事を投げ出して空港へ出向き「援助が必要な人はいますか?」というサインを掲げて、入国ができない人たちやその家族を助けるボランテイア活動をしていました。また、州知事や弁護士が一丸となって、大統領へ電話での抗議活動も取り組んでいました。
 彼らの抗議活動兼、記者会見では「アメリカは、移民で成り立っている国であり、イスラム教徒だからと差別をするのは恥じるべき行為だ。これではアメリカが、第二次世界大戦の時に、アメリカに居住する日本人を全て収容所に送ったのと同じことをしている。これは、今後のアメリカの歴史に新たな傷の1つとして刻まれることとなるだろう。大統領は、法を守っている人たちまでも家族から引き離そうとしている。人権を無視した行為だ。」と、抗議していました。
 また、市民からはACLU(アメリカ自由人権協会)の団体に29万人から1900万円ほどの寄付金が募ったり(約300万円が年間の平均寄付金)、テクノロジー系の企業から100万円寄付されたりと、トランプ大統領への抗議活動が盛んでした。

 結果、みんなの抗議活動のお陰で合法的な入国ビザ保持者やグリーンカード保持者は対象外とされることとなり、安堵された人々もいました。しかし、これはほんの1例で、これから何が起きるかわかりません。

未来を見据えて

 日本にいる父と電話をしている時に、父は「世界的な流れとして、移民排除の動きとなっている。何故なら、みんな移民にうんざりしているから」と話しました。
 例えば、日本でいえば、少し前に問題となった在日外国人の子ども手当の悪用問題。また、ヨーロッパで起こっている移民問題。
 あるアメリカ人は、こう言ってました。

 「私たちが払っている税金を不法入国者は、税金も払わないのに、恩恵を受けている。」

 確かにその一例として、不法入国者の子どもたちもアメリカでは堂々と学校に行けます。これは、1982年に最高裁判所で可決されています。
 実際、私たちの子どもが通っている小学校では予算がない為、工作や美術の授業がありません。日本のような水泳の授業もありません。その為、親が寄付金を募って美術や工作の授業の予算を捻出したりしているのが現状です。
 しかし、ある移民のお母さまがこう言っていました。

 「私は、不法滞在者ですが子どもたちの将来を願って、国境を乗り越えてきた。」

 歴史は繰り返すと言いますが、人間は過ちから学ぶものです。未来を支える子供達のためにも、よい未来創りができるよう祈りたいものです。

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パリミキ シアトル
マンシー奈津代