トランプ・ショック シアトル(1)

トランプショック、一実業家のアメリカ大統領選出馬表明。

 アメリカのテレビ番組で、その知名度を世界に広めた、トランプ氏。2015年6月に正式に共和党からの出馬表明には、世間をざわつかせた。その後、アメリカファーストをスローガンにアメリカの再建のために、中国、日本、メキシコに対し厳しい口調の経済制約を迫る過激発言には、日本政府も驚いたに違いない。

トランプショック、大統領選一騎打ち。

 民主党のヒラリークリントン氏のリベラル(自由主義)な政権に対し、「我々を世界から、そして互いにも分断したがっている。将来を恐れ、互いにも恐れるように我々を仕向けたがっている。」と批判した。さらに過激発言が進み、セクハラ、人種差別、無知な世界情勢発言に、世間は怒りを隠せなかった。

トランプショック、当選。

 誰が本気で想像しただろうか、彼の治める合衆国を!2016年12月19日一部の州を除き、全米過半数の選挙人を獲得し正式に大統領に当選した。負けずぎらいなトランプ氏は、当選終了後に辞任するのでは、という噂もありましたが、彼の後ろには、他の実業家のバックアップと目論みがあるのではないかと興味のある噂も見え隠れしている。

トランプショック、新しい大統領の誕生。

 2017年1月20日に第45代のアメリカ合衆国大統領に就任。恒例の就任演説でも、明確な政策のスピーチはなく、アメリカファースト、アメリカ再建の言葉を強めたお粗末な演説と各メディアから叩かれる。面白いことにフォックスというメディアだけは、「素晴らしい、リンカーン以来の力強い演説だった。」と褒め称えた。

トランプショック、就任翌日のデモ。

 「女性の権利」を訴え、トランプ氏に抗議する大規模な女性のデモ行進が行われた。世界80か国、156都市、470万人を超える女性がHERS(Health健康、Economic security経済安定、Representation 代表、Safety 安全)を掲げてピンクの色が街を染めた。

 ワシントンDCでの大統領就任式には、25万人が出席したといわれている。〈オバマ氏の就任式では、180万人が出席〉HERSのワシントンDCでの参加者は、50万人だった。ここシアトルでも推定17万5千人が、6キロメートルの長さで、街を埋め尽くした。そして、このデモでの逮捕者は、一人もいなかったと報告されている。
 
 トランプ大統領就任後、ニューヨーク株式市場は、史上初めて2万ドルを突破。トランプ大統領が掲げる経済政策への期待感で株価があがるトランプ相場が続いている。

トランプ大統領「国境の壁建設」「聖域都市排除」の大統領令に署名。

 全米には不法滞在している移民が推計1100万人いるとみられ、聖域都市の多くは、こうした不法移民たちを必ず守ると表明している。聖域都市とは不法移民を強制送還させようとする連邦政府の入国管理局への助力、協力を拒否している自治体のことで、ニューヨーク、ロサンゼルス、シアトルをはじめ、全米には、約300の聖域都市があるという。

 シアトルのマレー氏市長は、「今日は日本人の強制収容以来、アメリカの移民にとって最悪の日の一つだ。」「シアトルは米国憲法が市とその住民に保障する権利を保護し続け、我々のコミュニティの安全を脅かす憲法違反の政策に抵抗する。」と述べた。

 世界の多くの方が、彼にまつわる話やスピーチ、素行にはショックを受けた一年半だったと思う。しかし、一実業家が大統領になるという事例のない出来事に、彼トランプ氏が一番ショックを受けていると思う今日この頃。そしてまだまだこれからも続きそうなトランプショックだ。


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パリミキ シアトル
浄徳 善行