ベトナムのお正月

家族と過ごす幸せ

 東南アジア各国と同じように、私の国ベトナムも旧正月を祝います。ベトナム語で「テト」といいます。子どものころのテトのイメージは新しい服を着ることができて、お年玉をもらい、花火を見て、勉強を休み、夜を徹してバンチュンケーキが煮えるのを待つといったものです。
 バンチュンケーキは、テトには欠かせない食べ物で、餅米で作った皮に豆と豚肉を入れ、外側は緑の葉で包みます。煮えるのに半日掛かるので、家族全員でバンチュンケーキのでき上がりまでいろいろとお喋りして待ちます。

236_ベトナム2.jpg
バンチュンケーキ


 テトはベトナム人にとって一番楽しみな期間です。年末と新年を、家族と共に迎えて過ごすことが一番の幸せで、年末の仕事と勉強が終わったらすぐ故郷へ帰ります。どんなプレゼントより家族で集まるのが最高なのです。
 
 大晦日は、大掃除をし、母と一緒に除夜の料理を準備、父とは一緒にテト市場に買い物に行きます。テトの市場は旧暦の12月25日から30日までオープンします。こちらはテトの食材、お花、鶏、果物、飾りなど売っています。テトの飾りは桃の木と小さいみかんの木が一般的です。桃の木は家にあると厄払いになり、また小さいみかんはベトナム語で「Quat」ですが、これは「Cat・吉」と同じ発音のため、小さいみかんを飾ると運気があがると信じられています。


神様が入れ替わる

 テトはその年の神様と次の年の神様が入れ替わる時に当たりますので、各家庭では両方の神様へのお礼と挨拶として料理をお供えします。鶏肉、バンチュンケーキ、果物、お酒、紙でできた服、お金などです。

 神様用の料理は家の外に飾りますが、家の中の仏壇にも同じようなお供えをします。ご先祖さまを敬い、次の年の家内安全をお願いする意味があります。

 テトの日には書初めをしたり、新緑の葉を取りに行ったりします。また、お年寄りの家を訪問して長寿のお祈りをしたり、友人のところや親戚の家に伺い、お互いに新年のお祝いの言葉を交わします。
 日本と似ていますでしょうか?2016年が日本のみなさまにとって、よい年になりますように、ベトナムからお祈り致します。


236_ベトナム4.jpg
家の外に飾る神様用の料理

236_ベトナム3.jpg
仏壇のお供え


筆者:アドミン&ヒューマンリソースマネージャー
ファム・ティ・ヒエン
236_ベトナム1.JPG