ポートランドの街興し

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パリミキ シアトル 浄徳 善行

 ワシントン州の南に隣接しているオレゴン州は、今、日本でも話題になっている消費税問題。その消費税がない州でもあり(州所得税は、5%から9%)、わざわざワシントン州から買い物に行く人も多くいます。
 その州都、ポートランドの「交差点アート」の話です。地面に描かれたカラフルなペイントアートを目にすると、自然に車の速度が下がる。それもそのはず、このペインティングは「今は車が疾走してあぶないけれど、本来、交差点とは住民同士が触れ合う接点であるべき場所。その目的にふさわしい交差点にしよう!」という発案から生まれました。
 この作業を行っているのは、交差点近辺に住む市民が、行政に働きかけ、交差点をまるまるキャンパスにしました。市民が街並みを自主的に改修、修繕、あるいはデザインして市民空間コミュニティを創造する草の根運動が広がってきています。
 町おこしの取り組みは、1996年に始まったこの交差点アートを皮切りに、地域広報誌のポストや堆肥箱、無人のカフェスタンドの設置などさまざまな形体に発展しポートランド市にすこしずつ、しかし着実に浸透しています。
 規格化・機能化・効率化が進む反面、人々のコミュニケーションや生活の雰囲気が失われ、どこかよそよそしい現代都市の街並み。今やすっかり制度疲労をおこしている政府や自治体、大企業などの「大きなシステム」に、ベッタリと依存しなくてもよいライフスタイル。楽しいコミュニティをつくるなら、自分も参加して居心地のいい居住空間にして行きましょう。

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子供達も活躍、このタンポポの図柄を考案したのも子供たち