起業で自立を目指す

228_フランス.jpg
パリ在住 QUARRE  Tony(カレ トニー)


 私は22歳、ソルボンヌ大学修士を終えて現在は博士課程でマーケッティを専攻しています。フランスでは61%の新卒学生の就職が決まらず、卒業後希望の仕事に就けず、他の資格を取得する為に学生を続ける者が増えています。専攻の職種とは全く違う方向に進路を変えるか、海外に出て仕事を探すしか無い状態で、多くの学生はフリ-ランスやアルバイトで生活を立てなければいけなくなっています。
 私は、シャンゼリゼ通りの大手総合美容品店で販売のアルバイトを深夜1時半までしていましたが、突如、労働局からの深夜営業の停止命令が下りました。会社側も職業裁判で争いましたが、会社側は敗訴し営業時間は夜の21時までとなりました。それでも罰金を払って営業を続ける企業は後を絶ちません。これらは経済的な理由からや学業があり夜に働かないといけない者の生活を困難なものにしています。私達の様な学生や若い人たちの雇用がまたも脅かされる結果となりました。
 現在の社会党オーランド大統領政権になってからフランスの失業率は12%と、増々フランスの雇用状態は厳しくなってきています。だから私は社会に頼らず自分の会社を創ろうと計画中しています。
 フランスでは前保守政権のサルコジ大統領から失業者を減らす目的で、自立して起業する人を援助するシステムが導入されました。資本金や起業にかかる費用の負担も少なく、更に納税面でもかなり優遇されるというものです。それらは2段階に分けられ、まずは芸術に携わる仕事や特殊技能を要する仕事、その上に売り上げの上限が定められたプチ企業が位置します。日本での自営業にあたる制度ではないかと思います。しかし現政権はこの優遇処置にまで異議を唱え課税することを決定しました。
 今は、友人と共にインタ-ネット販売の総合サイトを製作中です。まだまだ自分たちにしかできないようなサイトにするには時間がかかりますが、私は今まで学んで来た事を無駄にせずに自立する方法を選びます。