身障者の外出を手伝う「日曜日の仲間たち」

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フランス在住  日下部 聡美

 日曜日の昼過ぎ、やって来たのはヌイイ市内の高級住宅地にあるMaison d'Accueil Spécialisée (MAS) Princesse Mathilde Neuilly。1人ひとりにあいさつをして回りますが、半分の人は言葉を発することができません。この日は体調がいいのかきらきらした目を向けるパトリックや、足下の文字パネルを示す手の動かせないアジア系のバレリーとは、もう20年近い付き合いです。
ここは重度の身障者が暮らす施設。ナポレオン3世のいとこ、プリンセス・マチルドが「ヌイイの恵まれない人たちに」と敷地を寄付し、車イスの成人を受け入れるこの施設が建てられました。
当施設で活動する約20人のボランティアグループ「日曜日の仲間たち」は月に1回、身障者の外出を手伝います。身障者の中には家族と離ればなれで、外出の機会すら皆無に近い人もおり、美術館や映画館、書店、ピクニックなど、日常の外出を味わってもらうことを目的としています。施設の外へ行くと、外の空気を体いっぱいに吸い込み笑顔がこぼれます。彼らは、連れ出してくれる「日曜日の仲間たち」を信頼し、楽しみに待っています。

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ヴェルサイユ宮殿へピクニック。運河のほとりでランチを。

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チョコレート博物館を見学。皆チョコレートが大好き。