タイの医療制度

タイ パリミキ 伊勢丹店 Mr.Vichapas Aunchan(ビチャパス・ウンチャン)

 タイにはつい最近まで健康保険と呼べる制度がなく医療費については原則実費負担で経済・地域格差が非常に激しかった。企業に務める人は日本と同様に社会保険に加入することが義務付けれられているが屋台業者やタクシードライバーなどの自営業者、人口の半数以上と言われる農家の人々をカバーする医療制度はなかった。しかし2002年に「30バーツ制度」が導入されてからは最高で1100バーツ(約2,850円)までの診療を30バーツ(約78円)の支払いで受けられるようになった。

 これはタイ国籍を持ち社会保険などその他の医療保険に加入していない人であれば加入できる制度で指定病院において1回30バーツで医療が受けられるという制度だ。この制度は保険料を一切支払う必要がないという庶民にとって画期的な制度だが国立医薬品リスト外の医薬品や15日を超える精神疾患治療、不妊治療、審美歯科、美容外科、人工透析、180日を超える入院治療は対象外。そこで成分や薬効が変わらなければ安いほうがよいのは当たり前ということでジェネリック医薬品が注目されている。
ちなみにジェネリック医薬品が本領発揮しているのは国内感染者が50万人と言われるエイズ治療だそうでそれまで1ヶ月あたり約10万円かかっていた治療費を2002年以降約6,000円以下に抑えることが出来るようになったそうだがそれでも低所得者には高い治療費であることに変わりない。

 しかしながらこの30バーツ制度はその財源確保や対象医療機関の少なさなどまだまだ多くのクリアされるべき課題を残しており発展途上の制度だといえる。

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